はらりはらりと落ちる 波紋を描く涙 聞こえる波の音もかき消す 静寂の叫び声 ひらりひらりと舞った 弧線を描く心 あなたはどうか無事に帰って 見上げた空は遠く 罅ぜる喧囂 響く慟哭 まるで黄昏時 秋空の日輪草 あゝ…刻薄 繋いだ手から色が零れていく こころゆらりゆらり 火輪さえ焦がす紅蓮 駆け巡る言の葉たち 音も無く嗄れ落ちる もえるゆらりゆらり 指先をすり抜けていく 想いふたつ重ねた  忘れじの髪飾り 罅ぜる喧囂 響く慟哭 あれは季節外れ神無月の蝉しぐれ あゝ…刻薄 この両手から色が零れていく こころゆらりゆらり ただ委ねるように待つ 駆け巡る思い出たち 花のよう笑っている もえるゆらりゆらり あなたどうか泣かないで 想いふたつ重ねた  忘れじの髪飾り 忘れじの髪飾り