[00:00.000] 作曲 : 无 [00:01.000] 作词 : 无 [00:12.03]余命数か月ばかりの恋に 点滴で扶養する患者達 [00:17.72]被害者の甘い期待を弔い 悔悟の機会を躊躇うドクター [00:23.56]所以など行方知らず 未知の病巣に臥す患者達 [00:28.75]発熱が死因 然れば早期に 躊躇すべきだったと知る放火犯 [00:35.16] [00:35.66]この心に穴が空いたくらいなのに たったそれだけの違いなのに [00:45.76]貴方の背中に滲んでく涙痕が 枯れそうもないのはどうしてなの [00:55.02] [00:55.51]病名は愛だった [01:18.02] [01:18.34]今はもはや持ち腐れの恋に 些事な延命を乞う患者達 [01:23.83]加害者の荒い治療に耐えたい 伴侶たる者はと覚るペイシェント [01:29.81]赤い糸を固結び 故に首を絞め合う患者達 [01:34.94]呼吸が出来ない 然れど解けない 本旨に反す麻酔に縋っている [01:41.12] [01:41.72]ただ心の溝をそっと覆いたくて たったそれだけの違いなのに [01:51.84]どのガーゼを充てたとしても代えられない 貴方の温もりを待っている [02:01.28] [02:01.83]病名は愛だった [02:24.16] [02:24.74]美しい嘘に騙されて 会に合わぬ花に成り果てて [02:30.18]緩やかに迫る死期ですら フィナーレのように見違える [02:35.69]浅ましい夢に化かされて 不例な病に祟られて [02:41.18]息も絶え絶えな恋心 その死に目を綴った [02:45.85] [02:46.11]「病名は愛だった」