作词 : Aomaya 原曲:【少女さとり ~ 3rd eye】【ハルトマンの妖怪少女】 誰かを愛するため 全てを捨て去ること 誰もが涙する 綺麗な物語 捨てられた者たちには 意識がないとでも? 美しく脚色して 自己を正当化する 超自我と本能の杭 真の抑制者は誰? 見えない相手に焦がれては 身を焼く炎に気付かない 世界に生まれ落ちたが最後 愛欲に騙され狂い始める 永久の恋慕などこの世に存在しない してはならない…… 「犠牲は付き物だ」と 身勝手に決め付ける その影で誰が泣く 誰が愛される? 傲慢で強欲でも 自分を棚に上げ 「不幸だ」と嘆いては 他人に指をさす “cogito, ergo sum.” わたしはただ考えここに立つ 「針はどちらに廻ってる?」 ……針など存在しないのに 世界に生み落された意味は? 情欲に溺れて真っ赤に染まる 不変の包括者は居るの? 全てを疑うことは出来るの? 「神は自分にも持ち得ぬ重い石を生み出せる?」 無意識の海で問いかける 眼を逸らした者が嘘つき 籠に入れられた小鳥が 見合わぬ翼を得ても 飛び立つことすらままならず 地上を這うことすら出来ず 生きとし生ける全ての自我へ 「理性的動物なんて居ない」と それも良しとするのならば 本能のままに殖え続ければいい 愚かに厳かに真理を 在るべき場所から引き擦り落とす それも良しとするならば 思うように絶え続ければいい 「形而上のその上には何が在るの?」という問い 形而上の全ての識者も結論には至らなかった